Nereide Design Blog

比較的タイムリーな話題をじっくり取り上げる「長考型」ブログです。
スポーツは自由民主主義の産物であり、サラブレッドの血統は歴史的建築物に等しい文化遺産である、という考え方に基づいて執筆しております。
まれに勘違いをしている読者がいて困惑するのですが、これはただの一般市民のブログです。プロの物書きでもないので、自由に気楽に、あくまで趣味の範疇で書いております。サッカーについて書くのは、賃金を得ない門外漢の一般素人ファンでもこのレベルの文章は書けるという実践を通して、スポーツ紙記者等へのアンチテーゼとなるかと考えて当初より継続しております。
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賭けのおもしろさでは菊花賞が最も楽しめる

2009.10.25 Sunday 13:01
賭ける、というのは、どの道リスクがある行為なのだが、近年のJRAはその「リスク」を軽く見せる方針で番組を作ってきたと思う。
マイル、スプリント、ダート、牝馬限定、と距離・路線の細分化を行ったところが最たるものである。


しかし、人がなぜ賭けるか、という事を良く考えると、人間はおもしろいから賭けるのであり、おもしろくなくなったら賭けるのをやめるのである。(当たる、当たらない、配当が大きい等は本質的には重要ではない)

競馬のおもしろさの極限に位置するためは、情報量、話題性が第一であり、その次に適度な不確実性が備わっていること。
これを兼備した条件であれば、賭けるに値する優れたコンテンツになれる。


ハンデの下級条件戦がいかにフェアな設定になっていても、人間なかなか賭ける気持ちは起きないものである。
だからといって対極にあるハイレベルなオープンレース、例えば、ウオッカが府中のマイルや2000のG1にどれだけ出走してくれても、賭ける側としては半分当たりが決まっているレースであり、もはやスポーツ的な興味しか残らない。
ディープインパクトが圧勝する、ウオッカが圧勝する、これが競馬かというと、それは違うと思うのである。
そのあたりの人間の性、ニーズをJRAは捉え損ねている感がある。
強い馬が出ますよ、これも歴史的な馬ですよ、さあ賭けてくださいよ、とやってきたのがJRAである。

スター見たさに騒ぐファンは得てして「賭け」に興味が薄いもので、それを増やそうと努力しても効果的ではないのである。

さて、個人的に菊花賞というレースは数あるJRAのレースの中でも最も賭ける楽しみに富んだ最高峰のレースではないか、と思う。(次点で有馬記念、3位にジャパンカップ)

この3傑には絶妙な不確実性が備わっており、競馬のおもしろさを十分に楽しめる構造になった良質の競馬コンテンツだと思う (まあ主観でしかない)。

近年は長距離レースは頭数が少ない、展開が貧弱だ、とすこぶる評判が落ちているが、なかなかどうして菊花賞は権威こそやや薄れたが、おもしろさという点ではその質を落とさず頑張っていると思うのである。

なにより菊花賞はダービー後に誰もが目指す路線であり(関東の一部の厩舎を除く)、ほぼ全ての馬が未経験の3000mを一発勝負で戦う。
夏の間の成長、長距離をこなす折り合い・・・、さまざまなファクターや課題はゲートが開くまでは分からない。
この「分からない部分」が競馬ファンの想像力に寄与し、それぞれにおもしろさを生むのだ。


競馬は当たるからおもしろいのではなく、騒ぐのがおもしろい訳でもない。
突き詰めると、想像力や「if」を楽しむ娯楽なのである。


それは競馬ファンの話題で一番盛り上がるのがいつまでたっても最強馬論争であるところからも明白であろう。

そこを、「では最強馬をお見せしましょう」とやったのがディープインパクト時期のJRAであるが、結局のところそれでは競馬のおもしろさを伝えきれずに終わっただけではないか。

具体的に最強馬とはこれだ、という統一的なモノを与えるのではなく、競馬ファンそれぞれの想像力の余地を残す「場作り」を与えるべきだったと思うのである。


さて前置きが長くなったが、今年の菊花賞は今頃になっておもしろいものだと再認識した。
ダービーを圧倒的な本命で大敗をやらかしたアンライバルドは課題を克服したのか。ダービー2着馬リーチザクラウンは折り合いが大きな課題だったのに、短期間で驚くべき進境を見せている。
イコピコは一気に成長したが、典型的な中距離タイプで菊花賞はどうなの。
ノーザンファームの御曹司フォゲッタブルが密かに成長しているのはちょっと不気味だ。
アントニオバローズこそが素質では一番、ただ厩舎に恵まれていないだけ・・・。

ちょっと見ただけでも、やんやと議論するネタが揃っている。
(議論の楽しさや、考える楽しさを現代の若者に伝えることはとても難しいことなのだが・・・)


個人的には、このメンバーでやる菊花賞なら絶好調の伏兵を軸にする買い方をしたくなるところで、(サンデー系である事、昨年の「伝説の新馬戦」デビュー組だった事すらも忘れられるくらいに地味な)スリーロールスを軸として楽しむことにする。
前走のレースぶりは本当に鮮やかで、1800とはいえジワーっと伸びる末脚は距離延長には圧倒的に強い個性を備えている。また、Bull Leaの血が強いダンスインザダーク産駒は伝統的に菊花賞に強い。

ヤマニンウィスカーは1年近く前から菊花賞で狙いたいと思っていたので忘れずに、というところ。
前走はふざけているのかと思うほど最後方待機で、直線は最内で詰まって手間取ったところを騎手がビビって最後までまるで追っていない。
もちろん騎手は降ろされた。上がりのタイムも出色だし、着順ほど悪くないレースだと思う。

フォゲッタブルは、全兄のザサンデーフサイチとは厩舎の育て方でこうも違ってくるか、というほど体つきが違う馬で、これこそ調教師の違いで成績が違ってくる、という典型的な例になるのではないか、と思っている。
兄が怪我に泣いたとはいえ、ダービー狙いで坂路でびっしり、キングカメハメハのようなパワーのある差し馬を目指して肉体を鍛えられたタイプとすれば、フォゲッタブルはコース追いでじっくりと無駄肉をそぎ落とすような体作りをしてきて、秋に大きいレースを使えるようになった。
前走は中山だから3着だっただけで、今回はセントライト組最先着は確実と見込んでいる。

この3頭、それぞれ8番人気、11番人気、7番人気とどれも穴馬なのだが、アンライバルドが一度も引っ掛からずにばっちり折り合って完勝する、という確率よりも高い率で勝負圏内に絡んでくると思うのだが、さてどうなるだろう。
 
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