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比較的タイムリーな話題をじっくり取り上げる「長考型」ブログです。
スポーツは自由民主主義の産物であり、サラブレッドの血統は歴史的建築物に等しい文化遺産である、という考え方に基づいて執筆しております。
まれに勘違いをしている読者がいて困惑するのですが、これはただの一般市民のブログです。プロの物書きでもないので、自由に気楽に、あくまで趣味の範疇で書いております。サッカーについて書くのは、賃金を得ない門外漢の一般素人ファンでもこのレベルの文章は書けるという実践を通して、スポーツ紙記者等へのアンチテーゼとなるかと考えて当初より継続しております。
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2011.10.02 Sunday

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良いテストができた、と言っておけば監督の手腕はテストの対象にならないのか?

2010.02.03 Wednesday 01:02
5000円も8000円も払ってあの試合で満足した人がいたか、と考えれば、「オプションが増えて良かった」などと言える人の気が知れない。
日本のサッカーって、いつからそんな坂本龍一気取りができるようになったんだ、という気もする。

ベネズエラ戦を見て端的に表現するなら「グッドをあえて言うなら平山、バッドで岡崎と大久保」「チームの完成度、コンセプトの浸透は本番半年を切ってもはや絶望的」というのが明確になった試合だった。


話題の小笠原を試合後に岡田は絶賛していたが、だったらもっと早く呼べ、というところ。
個のクオリティとしてはJリーグMVPらしいところは見せたが、コンセプトに合う二列目の選手じゃない、という評価を覆すような脅威のレベルには至らなかった。
単に「鹿島の選手がいかにも鹿島らしいプレーをした」、という評が最も適切で、あれをあのまま組み込んでますますコンセプトが迷走するのかと思うと、無計画ぶりにはうんざりする。
次は小野伸二でも呼んでテストしたらよろしいのでは。

平山はもっと早く出ていれば、ヘッドで1点は取れそうな雰囲気は持っていた。
ベネズエラの監督も「なかなか得難い存在」と賞賛していたデキの良さからも賛辞に値するが、それ以前に先発した、岡崎&大久保のお互いを信頼しない、バラバラなプレーを放置していた監督は何やってるの?という他ない。

両者とも個の能力で明らかに劣るのに、相棒を信用せずに個で勝負をしているのだから、これほど守りやすい攻撃はない。
監督が事前にセレクションの試合だという事を強く言い過ぎて失敗したパターンだと思うが、カメルーンのルグエン監督もこの「メッシ気取りの二人」がセットが先発で来ると知った今は、崩れた笑顔が元に戻らないのではないだろうか。
(実際はトップに玉田が来るので、ちょっと展開は違うのだけれども。)

大久保のプレーは賛否両論あるとしても、性格的にトーナメント向きのサッカー選手じゃない。

具体的には前半30分あたりのハーフウェイライン付近で突っ掛け、相手の頭を踏みつけてファールになったプレイと、後半7分・バイタルの危険な位置で無意味にスライディングしてファールになったプレイ。

どちらも全く必要の無い時間帯で、前線のお前がそこでボール奪取して、そっからどうする、という場面で強引に相手を倒した場面だ。

大久保のプレースタイルをあれでアグレッシブというのは自由だが、あのプレーは審判次第でイエロー2枚で退場にもできるし、比較的穏やかな相手の攻撃ですら慌てる→バイタルでフリーキックを与えたのは「チャンスを献上」しただけで愚行というしかない。
あれを本番のオランダ戦でやったら、スネイデルにズドン、残り時間を完封されて終わり。

なんだか、相手国に日本の攻略法をわざわざ教えているような試合だった。

間違いなくオランダのファンマルバイク監督は「オオクボが寄ってくるようにボールを運んでファールもらえ」と試合前日に言うでしょう。


大久保を当確にするのは結構だが、あれは事前に操縦の必要な選手であって、野放しのままピッチに出すのは危険極まりない。
「こっちが楽な場面で無理にボールを取りに行くな」、というような事前のマネジメントをしないで大久保を出すのは、ケガをしたキーパーをそのまま送り出すよりも危険である。
今日のメンバーなら大久保のプレーエリアは早々にサイドに限定させないと駄目で、そういう読みや修正を最後まで自発的にできなかったのは監督の責任だろう。

「どう対処するかずっと我慢していたんです。
ちょっとヒントとして、中盤が中に入りすぎるなら、サイドに1人、サイドバックを高い位置に置くのはどうかと話をしました。」
「その後は大久保にサイドに張らせておいて、それからはボールが動くようになったと思っています。」

この発言は試合後だから言える言い方で、いかにも「失敗を部下のせいにして取り繕う管理職」の発想だ。働いた経験のある人間なら分かると思う。
常に監督はテストする側に立ち、責任は問われない、失敗した結果は常に考えが至らなかった部下のせい、普通の感覚なら選手スタッフは「岡田、こいつ汚ねー」としか思わない。

大久保がサイドで機能したのは、選手交代の変遷を見ても、監督が指示して意図的にやったのではなく、自分が見たい選手を順番に入れて行った途中で偶然発生した組み合わせで機能したに過ぎず、これをさも自分の手柄のように言うのは汚いやり口だ。

しかも良くなった時間帯にリアルタイムでそれを見極められず、また選手を入れ替えて機能を終わらせてしまっているのだ。
絶対に点を取らなければいけない状況で、点が取れそうな組み合わせを監督自ら捨てた。
これで後になって「良いテストになった」だもの。これぞ監督の腕前見えたり、というところ。

無観客の練習試合ならそれでも良かろうが、有料でチケットを買った大観衆を呼んでの国際Aマッチで結果的に不発の試合をやらかして、「良いテストができた」発言はプロとして失格である。
観客だけではなくスポンサー、中継テレビ局といったステークホルダーも怒り心頭だろう。

「怖がらずにシンプルにつないでいこうというのがあったんですが、やはりサイドに起点を作って、サイドで少し落ち着くところが必要だろうと。」
それって、オシムから引き継いだ時にこれを真っ先に否定したところから岡田ジャパンは始めたんじゃなかったっけ?
サイドに展開したら1対1になるから日本人には不利じゃなかったっけ?
それで、中央密集から狭いディフェンスをかいくぐる攻撃をするんだ!、じゃなかったっけ?

結局この発言って、前任者のアイデアがあんたよりもずっと先を見据えていたという事を、自らの手で証明してしまった訳で、これほど情けない話はない。
こういう上司について行く部下は実感を込めて大変だなあと思う。


サイドに預ける必要があるのは、事前からは難しくとも、試合早々から見えていた展開で、ベネズエラは1トップ3ボランチの中央重視で引き分けを狙っていた。

・中央が苦しがって闘莉王がつられて前に出てくるから、長友がカバーに周り左サイドの攻撃ゼロ。
・サイドを放棄して中央に行く小笠原につられて、徳永がジリジリ前に出るどうも迫力のない右サイド。

この状況を作り出せば、フォワードはコンビプレーゼロの岡崎・大久保だから怖くもないので、安心して真ん中のボールの出どころを潰しに行ける。

日本サイドにこの布陣を崩す采配は最後まで見られなかった。
これを打開するのに、ひたすら徳永に頑張りを要求するのが間違った選択で、オシム曰く「日本人で一番早いプレーが出来る」駒野にチェンジする時間帯が遅すぎた。
実際、駒野は入って早々からあっさりと状況を変えるプレーができた。

テストと言っておけば聞こえは良いが、要はその場で起こった状況変化に対応する即応力がチームおよび監督になかった、とはいえないか。
それなりにサッカーを見てきたが、0-0の状況で最後まで漫然とテストをしていたと言い張るチームは初めて見た。


とにかく、カードを切るのが苦手な監督で本番を迎えるのはとても不安に思う。
まさかワールドカップ本番もテストの場にするつもりではないだろうけれども、今日のベネズエラのやり方を例えばそのままオランダがやったら、控えメンバーのオランダでも1-0フィニッシュできる実力をあちらさんは備えているのだから。

つまり、仮にカメルーンには負けないとしても、最高でも「1勝1敗の3ポイント」、しかも手の内を完全に明かした上で屈強したたかなデンマーク戦、向こうも突破がかかってる、というとんでもなく厳しい状況に追い込まれる展開が濃厚、という事。

最高のスタートが切れたとしても、待っているのはガチンコのデンマーク戦。
事前にもう一回スウェーデン、スイスあたりと一戦交えておくべきだし、個で打開出来る可能性を残した平山や本田を組み込まないと大変な事になりそうである。

JUGEMテーマ:日本代表
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